2017-12-15 セキュリティニュースまとめ
FCC によるネットワーク中立性規制撤廃で消費者にはどんな影響があるのか
www.bleepingcomputer.com ネットワーク中立性問題について - JPNIC 連邦通信委員会 - Wikipedia
- ネットワーク中立性規制は ISP やブロードバンドプロバイダなどにネットワーク上を流れるコンテンツを改変・制限・遅延などをさせることなく消費者に届けることを意図したもの
- アメリカ国内の放送通信事業の規制監督を行うのは FCC (連邦通信委員会)
- 日本では総務省が管轄
- 5 人からなる FCC の委員のうち、共和党員の 3 人が撤廃に票を投じ、民主党員の 2 人が存続に票を投じた
- 現 FCC 委員長は以前ベライゾンの企業弁護士を務めた人物で「規制は健全なビジネスの妨げになる」と主張
- 民主党の委員は「ネットワーク中立性が撤廃されれば ISP やブロードバンドプロバイダが自社の都合にあわせて消費者の見るべきコンテンツやその際の利便性を恣意的に決めることになり、消費者に不利益を与える」と反論*1。
- FCC で規制として撤廃されても連邦議会で覆る可能性、法廷にもつれ込む可能性はある
- 今後考えうる直接的な消費者への影響
- 特定のコンテンツにアクセスできなくなる
- 特定のコンテンツが遅延する
- ISP やブロードバンドプロバイダにとってのライバル企業から提供されるサービスが制限される
- ビデオストリーミングサービスを提供する企業のコンテンツを故意に遅延させるなど
- インターネット接続料金が帯域使用量や速度ごとに区分され、高速に接続したければより高額な接続料金を払うように求められる