Chrome ブラウザ、クリプトジャック防止のためストアから暗号通貨マイニングを行うすべての機能拡張を排除すると予告
元記事・一次ソース
概要
現状
- ここ数ヶ月、表面上は利便性の提供を謳いながらその実暗号通貨マイニング用のスクリプトをユーザの許可なく埋め込むような悪意のある機能拡張が増え続けている
- こうしたマイニング用スクリプトによりユーザーの CPU リソースが浪費された結果、PC のパフォーマンスや電力消費に深刻な影響を与えている
経緯
- これまでの Chrome ウェブストアのポリシーでは、暗号通貨マイニング用の機能拡張は以下 2 つの条件が満たされていれば許可していた
- 暗号通貨マイニング自体を唯一の目的とした機能拡張であること
- 明示的にユーザーに許可を得ること
- 暗号通貨マイニング機能をもつ 90% 以上の機能拡張がこの条件を満たしておらず、リジェクトされるか削除されるかしているのが現状
対策
- 2018-04-02 (米国時間) をもって Chrome ウェブストアは暗号通貨のマイニングを行う機能拡張を受理しない
- 現在ストア存在する同機能を提供する機能拡張についても Chrome ウェブストアからは 6 月後半には削除する
- ただしブロックチェーン関連ではあるが、マイニングを目的としていない機能拡張については引き続き許可される
まとめ
- 機能拡張のプラットフォームは開発者コミュニティに創意に富んだ製品開発を促してきた側面もあるが、同時に悪意のある開発者によりユーザーを犠牲にした形で乱用されるケースが後を絶たない
- 今回のポリシー変更は、機能拡張による利便性を保ちつつも安全性を担保する試みとなる