2017-12-14 セキュリティニュースまとめ
インターネット中立性規制 投票迫る: FCC (Federal Communications Commission 連邦通信委員会)、法執行機関からの度重なる捜査協力要請を拒否
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- インターネット中立性規制撤廃をめぐるパブリックコメントにロシアの IP アドレスからのボットによる故人や乗っ取られたアカウントからの偽コメントが「50万件」*1相次いだ問題
- ニューヨーク検事総局は規制の撤廃をめぐる投票を捜査終了まで延期するよう求めている*2が、FCC は投票を強行
- ネット中立性「ユーザー、コンテンツ、サイト、プラットフォーム、アプリケーション、接続している装置、通信モードによって差別あるいは区別することなく、インターネットサービスプロバイダ(インターネット接続業者)や各国政府が、インターネット上の全てのデータを平等に扱うべきだとする考え方」
- ネット中立性が損なわれると何が問題なのか: ユーザーの通信内容やユーザーの契約内容に基づいて ISP が特定のコンテンツを意図的に遅延させたり接続を遮断することができるようになってしまう
- 中立性規制は撤廃される見込み
- しかし 2200万のパブリックコメントのほとんどが規制の存続を希望
- パブリックコメントへの不正に関するニューヨーク州検事総長からの捜査協力要請を FCC 側は一貫して拒否
- 「パブコメだけで決めるわけではない」
- 「パブコメの信頼性を担保せよというのは FCC には荷が重すぎる」
- 「全体の数からみれば無視してよい程度」
- 「IP の公開は国民のプライバシーに関わる」
- Comcastなどのインターネットサービスプロバイダー(ISP)やVerizon Wirelessなどのモバイルデータ通信事業者に対し、機密情報を利用したり共有したりする前に顧客の許可を得ることを義務づけた「ブロードバンド保護規則」が破棄されている一方で、法執行機関にログを提供しない理由としてプライバシーを持ち出すのは矛盾している